フードバンクの食材備蓄スペース開設 音更 相談スペースも
【音更】音更町社会福祉協議会(河田さえ子会長)は音更町総合福祉センター(大通11)内の研修室を改修し、フードバンク事業の食材備蓄スペースと生活に関する相談スペースを3月22日に開設した。食料品や日用品はこれまでも同研修室の一角で保管してきたが、より広い空間での対応が可能になる。
フードバンク事業は昨年4月から、コロナ禍の中で失業や減収をしたり、疾病など何らかの事情で生活が苦しくなったりした町民を対象に、食料品や日用品の無償提供、給料や年金、生活保護や生活福祉資金の貸し付けを実施している。
食料品や日用品については、複数の町民や町内外の事業所、団体から寄贈を受けた。米、調味料、カップ麺、缶詰、レトルト食品などや、洗濯用洗剤、トイレットペーパー、マスクなどの日用品を研修室の一角で保管してきた。町社協によると、3月28日現在、利用登録は219件、寄贈は109件。
町は昨年11月下旬から3月下旬に同研修室を約230万円を掛けて改修。約53平方メートルの研修室に備蓄スペースと、間仕切りで二つの相談スペースを設けた。また、道の補助金を活用して冷蔵庫も設置した。
町社協の石川満事務局長は「備蓄スペースは広くなり、相談スペースは雰囲気が明るくなったので気軽に相談しに来てほしい」と話している。問い合わせは町社協(0155・42・2400)へ。(内形勝也)