桑原牧場 ペット用の栄養価高いヨーグルト開発
【士幌】士幌町内にある桑原牧場(桑原寛晃代表、上音更315)が自社牧場産の生乳を100%使用したペット用おやつ「ミルクドライヨーグルト」を開発した。桑原代表(50)は「高たんぱくで栄養価が高く、酸味が少なく、マイルドな味わい」とし、「ペットも大切な家族の一員。安全安心で健康的なものを食べてもらいたい」と話している。
桑原牧場は約200頭の乳牛の飼育と管理、牧草やデントコーンなど飼料栽培、生乳を生産する家族経営の牧場。
桑原代表は以前から自社生乳を活用した製品づくりの構想を持っていた。その中でペットのトイプードルとの触れ合いからペット向け乳製品を作ろうと考えた。製造許可を取得した後、昨年2月から商品開発に取り掛かった。
同牧場の山崎美里マネジャー、市内の会社員で桑原代表の友人の小林悟さんと協力。何度も試作し、犬の食いつきや、食後の便の状態などを調べた。製品を乾燥させる時間や調整にも試行錯誤したという。商品の形状は、アルバイトのモンゴル人男性が同国の伝統製法で作った固形状のヨーグルトもヒントとなり、持ちやすさや与えやすさを考慮してスティック状とした。
パッケージデザインとパンフレットは農業のデザイン・ブランディングを手掛けるファームステッド(帯広市)代表の長岡淳一さん(46)に依頼。ロゴマークの“K”は桑原牧場のシンボルマークを象徴し、パンフレットは桑原代表のペットに愛情を注ぐ優しさや温厚さをイメージした。
商品は1袋40グラム入り880円(税込み)。ヨーグルトは犬や猫の他に「ハムスターやモモンガなどの小動物も食べられる」(桑原代表)という。
今後、道の駅ピア21やオンラインショップで販売、士幌町のふるさと納税の返礼品に登録される予定。ふるさと納税を担当する町総務企画課の黒田治主査は「牛乳消費の低迷にも貢献し、とてもいい取り組み。ふるさと納税で応援できれば」と話す。
問い合わせは桑原牧場担当者(090・7583・2218)へ。(大健太郎)