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とろける食感の牛とろ丼、どんぶり選手権で初グランプリ

初のグランプリ獲得を喜ぶ藤田社長(中央)ら十勝スロウフードの関係者

 【東京】「第12回全国ご当地どんぶり選手権」の表彰式が22日に東京ドームで開かれ、十勝スロウフード(清水町、藤田惠社長)の「十勝牛とろ丼」が初のグランプリに輝いた。9回目の挑戦で悲願達成の藤田社長は「うれしいというのが正直な気持ち。応援してくださった皆さまに感謝したい」と喜びを語った。

 13~22日に開催した全国の祭りとグルメを集めた「ふるさと祭り東京2023」(実行委主催)のメインイベント。全国のご当地どんぶり14品を1杯700円で提供、来場者の投票でグランプリを決めた。

 牛とろ丼は牛とろフレークの濃厚な味と、とろける食感が特徴。過去に準グランプリを2度受賞していた。会期中に何回も訪れたり、1度に複数杯注文したりする熱心なファンの存在もあり、票を伸ばした。

 表彰式で金のどんぶり型トロフィーを手にした藤田社長は「牛とろ丼は素材を重視し、牛を育てることからこだわっている。皆さんに鍛えられ、多くの人に支持されるようになった。送り出してくれた清水町の皆さんにも感謝している」と語った。ご当地グルメの魅力発信に尽力した、清水ドライブイン運営の山下観光社長だった故野崎勝敏さんへの感謝も口にした。

 グランプリを2回獲得すると「殿堂入りどんぶり」に認定される。藤田社長は2年連続のグランプリを目指し、来年も参加する考えを示した。(池谷智仁)

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