映画「夢みる小学校」27、28日に上映会 ママ2人が企画
子どもの個性や自主性を重視する教育に焦点を当てたドキュメンタリー映画「夢みる小学校」の上映会が27、28日の両日、帯広市内のとかちプラザで開かれる。ともに2児の母である帯広市の岡田五十鈴さんと幕別町の原田志麻さんが企画した。
映画は体験学習を通して子どもたちの主体的な学びを提供する和歌山県の「きのくに子どもの村学園」、通知表のない長野県の「伊那小学校」、校則や定期テストを廃止した東京都の「桜丘中学校」の3校を舞台としている。
2人はコロナ禍でイベントや学校行事がなくなる中、子どもの遊びの場を作りたいと2021年夏から、友人らを集めて夏祭りやハロウィーンパーティーなどを企画してきた。いまだにマスクを外せない教育現場の現状を、感染症対策として理解しつつも「ルールだからと枠にはめてしまうのはどうだろう」(岡田さん)との思いもある。
こうした中、昨年12月にとかちプラザで上映された同映画が2人の胸に響いた。岡田さんは「枠にはめなくてもいいのだと、教育の可能性が広がった」、原田さんは「自主的に動く子供たちの成長に驚いた。コロナで孤独感のあるお母さんたちの気持ちも軽くなるはず」と映画の魅力を語る。
帯広市、幕別町、音更町、芽室町とその4市町の教育委員会が後援、友人らの協力も得て自主上映が実現。多くの人が来場できるよう平日の昼と夜、土曜の午前と午後に上映する。2人は「自主性を育む上で、公立の学校や家庭でもできることはあると気づかされた。親はもちろん、学校の先生や子どもに関わる全ての人に見てほしい」と思いを語った。
27日は午前10時、午後7時、28日は午前10時、午後1時に上映開始。時間は約90分。料金は大人1500円(前売り1200円)で高校生以下は無料。キッズスペースもある。前売り券はチケットサイトまたは、市内の美容室VESS(西18南4)、ナチュラルココ本店(西10南1)などで販売している。(柳田輝)