広小路に注目カフェバー 移住の福島さん「Hakka」 こだわりビール、ケーキが売り
帯広市内中心部の広小路で昼に営業するカフェバー「Hakka」(西2南9)が、若い女性や近隣で働く会社員から注目を集めている。店舗を運営するのは、長野県出身で帯広に移住した福島朋恵(44)さん。郷里の友人らの会社「北アルプスブルワリー」(本社長野、氏家太郎社長)が製造するクラフトビールを北海道に広めるため店を構えた。
福島さんは長野県の高校を卒業後、県内のホテルに就職。数年後にホテルを辞め、趣味のスノーボードを生活の中心に据えた。結婚を機に趣味から離れたが、北海道の雪への憧れが募り、子どもを連れ5年前に北海道に移住。スキー場や農家のバイトで生計を立てながら、スノーボードに没頭した。昨年、スノーボード仲間の北アルプスブルワリーの経営陣らに誘われ、カフェバーの運営を行うことを決意。帯広には一度訪れたことがあり、「古き良きまち並みが残る」として10月、広小路に出店した。
北アルプスの天然水で醸造した同社のビール(800円)が売り。コーヒー(500円)は苦み、甘み、酸味のバランスにこだわった深入りのブレンドを提供する。また、十勝産の有機栽培ニンジンで作るキャロットケーキなどスイーツのほか、米で作るベトナムの麺料理フォー(1050円)を販売している。
福島店長は「口コミで少しずつ支持してくれる客が増えた。もっと多くの人に知ってもらい、広小路を盛り上げ、ビールのおいしさを伝えたい」と語る。
営業時間は正午~午後6時。水曜定休。(吉原慧)
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