ばんえい競馬や農業体験、インバウンド需要回復に 旅行会社ら招き視察
とかち帯広空港など道内7空港を一括運営する北海道エアポートと北海道運輸局は、シンガポールの旅行会社とメディア関係者を招いた視察旅行を4~9日に十勝管内を含む道内で行っている。十勝ではばんえい競馬などを体験し、関係者はインバウンド(訪日外国人旅行者)需要の回復に向けた足掛かりとしたい考え。
道運輸局によると、シンガポール市場は10月の水際措置の大幅緩和後、訪日旅行者数の回復が他国よりも早く、11月には新千歳空港への直行便も再開し、12月以降も増便するなど回復が期待されている。北海道への旅行商品造成につなげてもらおうと、旅行会社とメディア関係者4人を招いた。
十勝には4~6日の3日間滞在し、いただきますカンパニーの農業体験や池田町のいけだワイン城などを訪問した。4日は帯広競馬場を訪れ、世界で唯一のばんえい競馬を体験。実際に馬券を購入し、レースを観戦した。見事に的中させ、払戻金も受け取った。
旅行会社「チャンブラザーズトラベル」のMICE・セールスアカウントマネジャーのリム・ピック・リアンさんは「普通の競馬と違う魅力がある。競馬とプラスアルファでアクティビティーがあれば来たいと思う」と話していた。
富良野市や後志管内余市町、小樽市なども訪れる。(津田恭平)