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ALS患者の佐藤さんに自助具をお届け 帯広大空学園生徒

佐藤さん(左)に自助具を紹介し、感想を聞く(右から)鈴木さん、島田さん

 帯広大空学園義務教育学校(村松正仁校長)の8年生が、身体が不自由な人たちの手助けになればと考案し、3Dプリンターで製作した自助具の一部が25日、当事者に届けられた。

 8年生は7月から総合的な学習の時間などでグループごとに自助具の製作に取り組んできた。今月4日、完成した全10種類の製品を訪問看護ステーション向日葵(帯広)に納品し、順次、各当事者に届けられた。

 この日は筋萎縮性側索硬化症(ALS)患者がベッドでスマホを操作するための自助具を考案した2グループを代表し、島田美宇さん(13)と鈴木稜央さん(14)が上野嗣弥教諭と共に、当事者の佐藤仁美さん=帯広=の元を訪れた。

 2人は佐藤さんの枕元に順番に製品を設置して、佐藤さんにスマホを操作してもらった。いずれの製品も、スマホを置く高さや角度に調整が必要なことが分かった。佐藤さんは「すごく良いアイデア。もう少し使いやすく改められたらうれしい」と2人に優しい笑顔を見せた。

 鈴木さんは「その場に来ないと分からないことがある。改善点がいっぱいあった」、島田さんは「アドバイスいただいことを参考に、次は完璧に仕上げたい」と貴重な体験から学びを得た様子。上野教諭は「(今後は)授業での取り組みは難しいが、改善を検討したい」と話した。(澤村真理子)

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