「恩ある藤丸で店を」セレクトショップ移転、元社員の星野社長
プラウリテール(清水町、星野啓二社長)は、運営する女性服ブランドのセレクトショップ「プラウプラス」(帯広市西5南13)を、来年1月末の閉店を公表している藤丸内に移転し、15日にグランドオープンする。元藤丸社員の星野社長(54)は「お世話になった藤丸。まずは来年1月末まで全力で営業し、集客に貢献したい」としている。
プラウプラスは、20~40代の女性を中心に人気がある複数の洋服ブランドを取り扱っている。西5条通沿いの路面店で2007年から営業してきた。ただ、コロナ禍で集客が減少、売り場規模の縮小を検討していた。
星野社長は、1935年創業の星野呉服店(現プラウリテール)の3代目。現在、地元・清水や旭川など6店舗を運営。大学卒業後、91年から約5年間、藤丸で勤務し、紳士衣料を担当した。藤丸には約20年前から女性ブランド「セオリー」のテナントで出店。こうしたつながりから、藤丸への移転の話を進めてきた。閉店方針が出されたが、「少しでも集客に役立ちたい」(星野社長)とし、8月末で路面店を閉店した。
プラウプラスの取り扱いブランドは「フレイ アイディー」や「ミラ オーエン」など5ブランドが中心で、以前の半分ほどに絞り込んだ。13日にプレオープン。1万円台の商品が主力。25日までオープニングセールでニットセーターを半額などで提供する。星野社長は「地元企業・そらによる再生計画があるとの報道もあり、期待している」と話す。
藤丸の加藤孝啓課長代理は「当店で力を入れたかった20代も取り込める人気ブランドがそろったショップ。閉店セール中の集客に大きなプラスになり、ありがたい」とした。(佐藤いづみ)
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