ロケット開発へ、人材採用プロジェクトを活用 IST
【大樹】大樹町の宇宙開発スタートアップ企業インターステラテクノロジズ(IST、稲川貴大社長)は、人材総合サービス企業エン・ジャパン(東京)の採用支援プロジェクトを通じ、ロケット開発エンジニアなどの公募を開始した。人工衛星搭載用ロケット「ZERO(ゼロ)」の開発や宇宙ビジネスの本格化に向けて体制を強化する構えだ。
ISTが活用するのは、エン・ジャパン社が全社的に取り組む「ソーシャルインパクト採用プロジェクト」。中央省庁や自治体の幹部候補、NGO、NPO、スポーツ団体等の中核メンバーの採用を支援する。
優秀な人材と企業・団体を結び付けて、社会の課題解決につなげるのがプロジェクトの最終目的。
ISTは定期採用説明会、リファラル(社員紹介)採用、ダイレクトリクルート(スカウト)などを通して採用活動を展開。新型ロケットの開発が進む中、人工衛星開発の100%子会社「アワスターズ」との垂直統合による宇宙ビジネスの展開を見据え、優良人材の確保が課題になっていた。
プロジェクトを通じて募集するのは、プラント開発やロケットシステムなどのエンジニアから、情報システム運用者、広報・PRまでの20職種。募集は7月下旬から行っている。
ISTは「宇宙産業は2040年には100兆円規模の市場になると予測されており、市場を切り開く存在として、プロジェクトの支援を受けることにした」としている。
詳しくは同プロジェクトのサイト内にあるISTの特設ページを参照。(能勢雄太郎)