大雨で道路やゴルフ場、PG場冠水 新得、本別で町道通行止め
15日から16日にかけての大雨で、管内では道路やゴルフ場、パークゴルフ(PG)場が冠水するなどの影響が出た。新得町内では17日午前10時半現在、町道5カ所が土砂流入や土砂崩れなどで通行止め。本別町内でも同日正午現在、町道8カ所が通行止めとなっている。農業や物流への影響はほぼないもよう。
帯広市内では西4北2~3の4路線が冠水し、16日午後2時以降通行止めとしていたが、水が引いたため、同日中に規制を解除した。拓成町の拓成開進間線は路面が浸食し、同日午後に通行止めとした。補修工事が必要で解除のめどは立っていないが、「周辺に住宅などはなく、生活に影響はない」(市道路維持課)。
幕別町内の札内川ゴルフ場は16日、札内川の増水で練習場が冠水、コースの一部も水に漬かり、同日の営業を中止した。運営する幕別町地域振興公社によると、冠水で営業できないのは2016年の台風以来という。
17日朝には水が引いて練習場の営業を再開したが、コースはまだ水に沈んだ部分が多くあり、「コース再開のめどは立たない」(同公社)としている。
鹿追町は、コースに水がたまっているPG場2カ所を閉鎖。音更町もPG場3カ所を閉鎖した。このうち十勝川温泉アクアパークPG場は復旧に1、2週間ほどかかるとみられる。
16日は帯広市と新得町が避難所を開設した。新得では3人が一時避難したが、同日正午までに全員が帰宅。帯広では避難者はいなかった。
畑の浸水情報も
十勝総合振興局農務課によると、管内の一部地域でデントコーンや小豆などの畑で浸水情報があるが、具体的な農業被害などは現時点では分かっていないとする。
雨量が多かった地域の一つ上士幌町では、「イモはわせ品種の収穫がすでに始まっていて数日間は畑に入れないが、収量や収穫スケジュールなどへの影響はあまりないとみている」(JA上士幌町農産部)。
コープさっぽろでは「帯広・日高方面の物流の一部に遅れが発生しているが、店舗の大規模な欠品や臨時休業など大きな影響はない」(広報部)とし、遅れ分はきょう以降に入荷予定。管内の宅配事業は「通常通りで影響はない」とした。
【10秒動画】札内川ゴルフ場のコース(16日午後4時ごろ)