長男の追悼でサマーフェス「地域の子どもたちに喜んでほしい」 伊澤牧場で20日
帯広市内の「earth canvas 伊澤農場」(拓成町144ノ16)で20日午後2時半から、音楽や花火が楽しめる屋外イベント「サマーフェスティバル」が開かれる。同農場の伊澤学代表(58)は2004年に長男誠君(当時9歳)を水難事故で亡くし、同年夏から「事故を忘れないように」と花火大会を毎年開催。その規模や内容は年々充実し、「追悼の意味もあるが、それ以上に地域の皆さん、特に子どもたちに喜んでほしい」と話している。雨天決行。
サマーフェスティバルとしては2019年、21年に続き3回目。同農場は約65ヘクタールで豆類やジャガイモなどを栽培する畑作農家で、フェス会場は収穫後の広大な麦畑。ステージのバックには日高山脈がそびえる。
ライブにはメインを務める「BEAST VALCO JAM」(札幌)や帯広、陸別のバンドなど計7組が出演予定。「コロナ禍での楽しみは自分たちでつくる。疫病退散の意味もある」と音楽好きの伊澤代表。花火は午後7時15分から。打ち上げ花火は20発程度。滝のような「ナイアガラ」などもある。
飲食物は持参を呼び掛ける。焼き台を10台用意し、加熱用肉やピザ、ビール、ソフトドリンクなどを販売するが、数に限りがあり、付近に店舗がないため。同農場のゆでトウモロコシやジャガバターは無料で提供する。
当日券のみで、18歳以上1000円、18歳未満は無料。問い合わせは伊澤代表(090・2070・4156)へ。(松村智裕)