豊頃町10月から半年間、水道の基本料金を無料に 十勝初、物価高騰対策
【豊頃】豊頃町は、原油価格や物価高騰の影響を受けている町民への支援として、事業者を含む給水施設利用世帯を対象に水道料金(下水道料金は除く)の基本料金6カ月分を全額免除(無料)とする方向で検討している。事業費は2200万円程度を見込み、9月8日開会予定の町議会定例会で関連予算を提案する。
町によると、物価高騰対策での水道基本料の全額免除は十勝で初めて。
減免期間は10月1日~来年3月31日。ひと月の水道料金の基本料金は、一般家庭(利用件数1267件)が2160円、営業・団体(同189件)が4190円、工場(同3件)が8020円、特別養護老人ホームなどの収容施設(同3件)が1万1100円。一般家庭だと、半年間で1件あたり1万2960円の負担軽減となる。なお、超過料金については通常通り、使用分は自己負担。
減免に当たっては新型コロナウイルス対応の地方創生臨時交付金を活用する。按田武町長は「普段から水道を使用する町民の経済的な負担軽減につながれば」と話している。(小縣大輝)