コンブ漁がスタート 広尾
黒々と輝くコンブを磯船から引き揚げる漁業者(28日午前6時半ごろ、広尾町泉浜)
【広尾】広尾町の国道336号(黄金道路)沿いの海岸で28日、コンブ漁が始まった。漁業者は磯船で穏やかな海に繰り出し、朝日に照らされて黒々と光るコンブを海中から引き揚げた。
天気が良い、べたなぎの日に行う「採りこんぶ漁」。夏を告げる風物詩で、水揚げされるミツイシコンブは約7メートルもあり、干し場に運ばれ、天日乾燥して出荷される。
漁期は10月下旬ごろまで。天候に左右されることから、実際に出漁するのは限られる。9月上旬までに採った「走りのコンブ」は上質とされる。
今年は20日に解禁されたが、海の状態やコンブの生育が悪く、28日まで出漁を見合わせていた。この日は晴天となり、午前5時に漁を開始。漁業者は汗だくになりながら、かぎざおを使い、次々とコンブを引き揚げていた。
同町泉浜で作業をしていた漁業者(61)は「赤潮の影響で実入りは悪いが、品質は良さそう。あと10日程度は漁に出たい」と話していた。
しけで浜に寄ったコンブを採る「拾いこんぶ漁」も行われている。(能勢雄太郎)
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穏やかな海に磯船で繰り出し、コンブを採取する漁業者(28日午前5時50分ごろ、黄金道路沿いの海岸)
黒々と輝くコンブを磯船から引き揚げる漁業者(28日午前6時ごろ、広尾町内の泉浜地区)
黒々と輝くコンブを磯船から引き揚げる漁業者(28日午前6時ごろ、広尾町内の泉浜地区)
穏やかな海に繰り出したコンブ漁の磯船(28日午前5時10分ごろ、広尾町内の黄金道路沿い)
磯船からトラックに移されたコンブ。黒々と光輝いていた(28日午前5時半ごろ、広尾町内の海岸)