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耕土興論「町田康(小説家) あたりまえに呈す」

 「家にあれば笥(け)に盛る飯を草枕旅にしあれば椎の葉に盛る」というのは有間皇子の歌で、家だったら皿に盛って食べるけど旅先だったらシイの葉に盛る、という意味の歌である。

 これを現代の感覚で言うと、「いやー、旅情あってよろしやん」てなことになるのかも知れぬがそうでない。これは謀反が露見、尋問される途次、そんな情けないことになった身の上を嘆いてこしらえた歌であり、もしその感想を有間...


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