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洪水時の堤防決壊再現 十勝川水路で実験 帯開建と寒地土木研

仮設した堤防が徐々に決壊する様子(黒い部分が決壊箇所)

 【幕別】北海道開発局と寒地土木研究所(札幌)による河岸浸食による堤防決壊対策のための実験が23日午前、幕別町内の十勝川千代田実験水路で行われた。普段は水が流れない高水敷部分にブロックと仮設の堤防を施し、毎秒40トンの水を流して、堤防の浸食時間や形状、土砂の移動などの様子を観測した。(完戸雅美)

 道内では、2016年に洪水により各地の河川で堤防が決壊し、大きな被害が発生した。そのため、堤防決壊のメカニズムを解明し、対策工事を進めるため、実物大水路のある千代田実験水路で対策工実験を行い、効果的な堤防防護方法を検討している。

 今回は、湾曲部の高水敷にブロックを張り、仮設した堤防の浸食の進み具合や低水路の河床変動、水位・流量などを観測した。湾曲部外側の水の流れは緩やかだったが、水がぶつかり徐々に堤防が崩れ落ちていく様子が確認された。

 実河川に近い大きな実験水路があるのは道内でもここだけ。帯広開発建設部帯広河川事務所の須賀可人所長は「コンピューターによるシミュレーションや模型による実験だけでは計算通りにならず、さまざまな条件によって堤防が決壊してしまう。ここでの実験は十勝川はもちろん、他の河川にも役立てられる」と話した。

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