ホクレン十勝地区家畜市場が移転へ 国内最大規模に
【音更】ホクレンは、音更町音更西2線で運営している十勝地区家畜市場の移転新築を計画している。現在の建物は築三十数年たって老朽化しており、増加する市場の取引頭数に応じた規模に施設を拡充させる。近くの農地約9ヘクタールを取得し、2025年度の開業を予定。国内で最大規模の家畜市場になる見通しだ。
現施設は、道東自動車道音更帯広インターチェンジ(IC)の北側にあり、十勝農協連の家畜共進会場「アグリアリーナ」が隣接している。移転先は同ICの南側で、パドックや牛舎、事務所などを新築し、堆肥舎などの施設も整備する。駐車場や通路の面積に4・6ヘクタールを確保。現在は農地として使っているが既に転用許可は下りており、早ければ今秋に土地の造成に入り、来年度に建築工事に着手する。事業費は約90億円。
同市場では現在、乳牛と肉牛、馬の市場取引を行っている。全国から生産者らが買い付けに訪れ21年度の取引頭数は合計7万頭、取扱高は374億円に達する。道内7カ所あるホクレンの家畜市場では最も取扱高が多い。
取引頭数の増加に伴い、1986年開業の施設は手狭になっていた。ホクレンでは、現施設も一部は活用しながら、市場規模の拡大に合わせて建て直すことにした。
ホクレンは、規模や投資額は計画段階とし、「収容能力がオーバーになっており新規の建て替えを考えている。今は1000頭の受け入れだが、今後も増えていくので2800頭ぐらいまで預かれるようにしたい」(経営企画部)としている。
(安田義教、安藤有紀)