十勝町村会が通常総会 台東・墨田とエゾシカ肉や革で商品開発へ
十勝町村会(会長・竹中貢上士幌町長)は13日、帯広市内のとかちプラザで、今年度の通常総会を開いた。東京都台東区、墨田区による関係人口創出プロジェクトでは、新たにエゾシカの肉や革を使った特産品作りに取り組む。
18町村の首長が出席。最終年度を迎える同プロジェクトでは、「江戸の伝統を活(い)かした十勝産品による新しい食文化の創出事業」をテーマに展開する。
両区の飲食店でのエゾシカ肉を使ったメニュー開発を促し、試食会などを計画。エゾシカの革の活用では、希望する事業者に革を提供し商品開発してもらう。他には十勝食材フェアや交流事業を計画している。
他の事業計画では、東京や札幌への要請活動のスケジュールなどを確認した。総会後に十勝総合振興局の芳賀是則局長らから、道の「ゼロカーボン北海道」などの説明があった。
あいさつで竹中会長は「(ウクライナ危機で)エネルギーや食料は国の存亡にかかわる問題だと改めて認識した。ゼロカーボンの取り組みは自立できる国、自治体づくりに必要になる」と話した。(安田義教)