音声ARアプリで十勝ドライブ観光 ホテルヌプカら開発
十勝シティデザイン(坂口琴美社長)は、ソーゴー印刷(高原淳社長)などと連携し、十勝観光を無人音声ガイドツアーで楽しめる新たなモバイルコンテンツ「3つの十勝ドライブ旅」を開発した。2泊3日の想定で、登録した観光スポットに到着すると、スマートフォンから音声ガイドが自動再生される仕組みだ。
同社は市内中心部でホテルヌプカや馬車BARなどを運営。同ホテルを基点に充実したガイド付き無人音声ツアーを展開することで、十勝観光の価値を高め、ホテルの送客拡大も図るのが狙い。昨年、道の宿泊事業者感染防止対策等支援事業の採択を受けた。
同ツアーはソニーが2020年に開発した位置情報を取り入れた音声AR(拡張現実)アプリ「Locatone(ロケトーン)」を活用。ソーゴー印刷とコンテンツ素材選定や企画を行い、ロケトーン技術などを使い地方創生に取り組むコーギア(東京)が担当。総事業費は約750万円。
同コンテンツのガイドの案内に沿って移動し、所定場所に着くと、自動音声・画像付きでスポット紹介してくれる。「花好きな母と過ごす緑あふれる」など全3ルートにテーマを設定。六花の森やばんえい競馬場、真鍋庭園、ハルニレの木など34カ所の案内。ガイドはラジオDJも務めるソーゴー印刷の田中良治副社長らが務めている。
25日午前11時すぎから関係者が緑ヶ丘公園でデモンストレーションを行った。十勝シティデザインの創業者、柏尾哲哉氏(東京在住)は「点在する十勝の観光資源をレベルの高いガイドで体験価値を高めたい」と話した。同ツアーPRのため年内は無料でサービスが利用できる。(佐藤いづみ)