十勝小豆の魅力発信 農水省で展示
【東京】十勝の小豆需要喚起など、農林水産省地方参事官室の取り組みを発信する展示が、同省で開かれている。
「地方参事官室からお届けします」と題し、初めて企画。同省「消費者の部屋」で、全国約40事業を紹介している。地方参事官室は全国に拠点があり、地域課題解決を図るなど現場と農政を結ぶ役割を果たしている。
同省道農政事務所帯広地域拠点は、小豆の需要を喚起する動画「あずきにキュン」を制作。新型コロナウイルスの影響で小豆需要が落ち込んでいる現状を伝え、汁粉や赤飯など小豆料理の魅力を伝えている。
今回の展示では動画を流し、小豆料理や菓子の画像を掲載したカレンダー、十勝の小豆栽培の歴史などを紹介。JA帯広かわにしの小豆も販売している。22日に実施した品質検査の小豆刺し抜き体験は人気を集め、1時間で約30人が参加した。
地方参事官室(帯広地域拠点)の土田勉総括農政業務管理官は「小豆への関心を高めてもらうため、十勝らしい体験を企画した。多くの人に魅力を知ってもらう機会になった」と話した。
展示は28日まで。ジャンボ落花生の産地化支援(愛知県高浜市)、ひまわりオイルの販路拡大(香川県まんのう町)などの事業も発信している。(池谷智仁)