十勝毎日新聞 電子版

Tokachi Mainichi News Web

老舗の焼き肉店「たこや」が復活 新得

「たこや」を引き継いだ渡辺さん(右)と真由美さん(右から2人目)。左は金さん夫妻

 【新得】「ホルモン鍋」が人気で昨年10月に創業から62年で閉店した焼き肉店「たこや」(新得町屈足旭町1)を、渡辺智浩さん(57)と妻真由美さん(46)=町屈足=が味も店名も引き継ぎ、18日に新規オープンさせた。渡辺さん夫妻は「客のニーズに応え、“3代目”として地域に愛される店を二人三脚で切り盛りしたい」と意欲をみせている。

 屈足で生まれ育った智浩さんは、新得高校卒業後に宮城県仙台市内の食品会社に就職。妻の真由美さん(岩手県花巻市出身)と知り合い、23年前に結婚を機に屈足へ戻った。

 智浩さんは現在、町内で原木しいたけ「渡辺しいたけ園」を経営し、栽培と販売を行っている。真由美さんは調理師の資格を生かし、屈足保育園で調理員として働いたが、3月末で11年間勤めた同園を退職した。

 昨年10月の新聞記事で「たこや」の閉店を知った智浩さんは「歴史ある店を継ぎたい」と、たこやの2代目で閉店時の店主だった金張一さん(73)にアプローチ。味を継承する思いを伝え、店名と味を引き継いだ。

 焼き肉専門店として長年、伝統の味を提供してきた金さんと妻すゑ子さん(72)さんは「たこやの名をバトンタッチできたことが一番うれしい」と話す。

 「みそダレ」を使ったホルモン定食(850円)やジンギス汗定食(950円)などの看板メニューもそのまま引き継いだ。ホルモンとジンギスカンを一つの鍋に入れる“裏メニュー”「ホルジン」も提供し、テークアウトにも応じる。生しいたけも店頭に並べ販売する。

 渡辺さんは「家族連れや仲間で利用してほしい」と呼び掛けている。営業時間は正午~午後9時。水・木曜は休み。問い合わせは同店(0156・65・2957)へ。(佐々木健通信員)

関連写真

  • ホルモン(右)とジンギス汗

    ホルモン(右)とジンギス汗

  • 「たこや」を継承した渡辺智浩さん(右)と妻真由美さん(左)

    「たこや」を継承した渡辺智浩さん(右)と妻真由美さん(左)

更新情報

世界初快挙、審判で桑井亜乃女子ラグビー元代表がパリ五輪出場へ

紙面イメージ

紙面イメージ

5.8(水)の紙面

ダウンロード一括(51MB) WEBビューア新機能・操作性UP

日別記事一覧

前の月 2024年5月
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31

十勝の市町村

Facebookページ

記事アクセスランキング

  • 昨日
  • 週間
  • 月間

十勝毎日新聞電子版HOME