飲食店主らが「夜明けの会」発足 まずはごみ拾いから
「休んでばかりいられない。街中のために何か行動を起こしたい」。帯広市内中心部の飲食店主の有志らが、コロナ禍で沈む街中を活気付けようと「夜明けの会」を立ち上げた。まん延防止等重点措置の解除前の今月はきれいな環境で客を迎えるために清掃活動を実施するなど、厳しい状況下でも前を向き続けている。
昨年9月、市内で「couleur(クルール)」を経営する澤岡健児さん(46)は、夜遅くまで営業する店主仲間と仕事終わりに集まり、いつものように酒を酌み交わしていた。
新型コロナウイルスの感染が拡大したこの2年、話題になるのは、思うように営業できないことへの悩みと愚痴ばかり。「不安はあるが、それでも前を向かなければ」という思いから、街中の同業者が頑張っていけるような取り組みをしようと、有志6人で同会を立ち上げた。
メンバーは会長の澤岡さんの他、萩史之さん(田子作)、旭祐之さん(DACK)、加賀屋剛さん(大衆中華料理かが屋)、菊池友也さん(SNACK&BAR獣姫)、佐藤日出雄さん(ナイトハウスひで)。
改まった会合という形ではなく、メンバー同士で会った時に活動を考えており、初の事業として17日夜、清掃活動を行った。名門通や西1条通の歩道のごみを約2時間かけて拾い、「みんないつも以上に張り切っていて、楽しかった」と澤岡さん。
今後も同会に賛同する人を仲間に迎えながら、ともに悩みを分かち合い、街を明るくするような取り組みをしていくつもりだ。(大海雪乃)