鹿追舞台の映画 7月クランクイン
【鹿追】映画監督の藤嘉行さんと鹿追町出身のプロデューサー須永裕之さんが制作を進める映画「おしゃべりな写真館」(仮)が7月、鹿追町内でクランクインする。鹿追をはじめ十勝管内各地で撮影を行う予定で、十勝の雄大な自然を舞台に人々が織りなす物語がスクリーンで楽しめる。物語の中心人物の1人となる少女は公募を予定している。
藤さんと須永さんは昨年、鹿追町内に映画制作会社「和ら美(わらび)」を設立、今回が第1弾の作品となる。映画は、都会で暮らすカメラマンの男性が亡き妻の実家の写真館で、山村留学に来た中学2年生の少女と一緒に暮らす中で、人との触れ合いや大自然に癒やされ、互いの心を再生していく様子をコメディータッチに描く。写真館のセットは町内に建設する。
2019年から町内に家を借り、埼玉の自宅と行き来している藤さんは「僕自身こっち(十勝)に来ると『帰ってきた』という気持ちになる。自然の強さには得がたいものがある」と語る。
出演は中原丈雄さんや橋爪功さんら。映画の中心人物となる中2の少女は公募する方向で、藤さんは「地元で(役に合う子が)見つかれば」と期待を寄せる。須永さんは「(映画を通じて)十勝、北海道を発信したい」と意気込む。(澤村真理子)