池田 利別小卒業生の山内さんが母校への思いを込めた鶴文字を贈る
【池田】利別小学校の第20期卒業生で町千代田に住む山内玲子さん(34)が、3月末に閉校する母校への思いを込め、折り鶴1万1700羽で作った「利別小学校42年間ありがとう」の鶴文字を寄贈した。
山内さんは1995年に青山、川合、千代田の各小学校が統合され、2年生の時に利別小へ移った。今は事務補助員として同小に勤務。「補助員として7年。いつの間にか小学校時代より長く利別小に関わっている」と笑顔を見せる。
閉校を前にさまざまな活動に取り組む児童に感銘を受け、鶴文字を思いついたのが昨年8月末ごろ。「頑張る児童にエールを送りたい」と1羽ずつ丁寧に鶴を折った。
鶴文字は横約2メートル90センチ、縦約80センチ。パソコンで設計して配色を決め、7・5センチ角に紙を切りそろえて折った鶴をひもでつなぎ、カーテンレールにつるす作業を繰り返した。製作日数は約半年。体育館につながる正面玄関前の廊下に飾った。山内さんは「白い部分はコピー用紙を使ってしっかりとした仕上がりにした。校章は難しかったが、満足のいく出来映え」と話している。(水上由美通信員)