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長引くコロナ禍で保護猫カフェは運営厳しく 22日は「猫の日」

保護猫カフェの猫たちと原田代表。コロナ禍が長引き、運営は厳しい

 22日は「猫の日」。今年は2022年2月22日と猫の鳴き声「にゃん」にちなんだ「2」が続き、猫好きから注目されている。一方でコロナ禍は2年が経過。一般社団法人「猫たちを守る十勝Wishの会」(原田美加代表)が運営する帯広市内の保護猫カフェ「Wish」(東2南2)は、来店者がコロナ前の3分の1ほどに減った状況が続き、苦境に立たされている。22、23の両日には猫の日イベントを開き、活動への理解拡大や売り上げ増を目指す。

 同店は道内初の保護猫カフェとして2008年12月にオープン。猫の保護や里親を探す活動に取り組む。18日現在、1237匹を引き取り、1116匹を譲渡した。今は43匹の猫を店内で飼育している。原田代表は「猫の飼い主が見つかり、幸せに暮らしていると報告があるときが一番うれしい」と話す。

 無料での引き取りはしていないが、電話相談は連日相次ぐ。最も多いのは高齢者が施設入所や入院、認知症発症などに伴い、飼い猫の面倒を見られないというケース。原田代表は「不幸な猫を減らすため、ペットを飼っている方は自分に何かがあった場合に備えた準備を」と呼び掛ける。

 同店は入場料や物販購入費、寄付金を保護飼育費用に充てているが、長引くコロナ禍が運営を圧迫している。「店を休んでも飲食店のように補償はない。もちろん猫の飼育には休みがないので」と原田代表。えさ代や医療費、さらに冬場は暖房費がかさむ。「ネットショップでの物販も行っている。ぜひ協力してほしい」と話している。

 例年2月22日に猫の日イベントを開いているが、今年は初めて22、23の2日間開催。22日は定休日だが特別に営業し、両日の入場料は200円引きとする。入場しなくても受付ホールで猫グッズを購入できる。両日はキッチンカーが出店するほか、猫の日弁当(事前予約制)を販売。特別企画「キジトラ猫コンテスト」もある。同法人のフェイスブックページでも情報を発信している。

 通常の入場料は30分600円、1時間1000円。営業時間は正午~午後7時。月・火曜定休。問い合わせは同店(0155・26・2833)へ。(松村智裕)

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