神秘の氷結 覆う岩肌 広尾・フンベの滝
【広尾】広尾町内を走る黄金道路(国道336号)沿いの「フンベの滝」が氷結し、岩肌を覆う見事な氷柱が太陽の光に照らされて輝いている。
湧きだした地下水が幅約150メートルにわたり、十数メートルの高さから直接道路脇に落下する珍しい滝。冬場は滝の流れが凍る「氷瀑(ひょうばく)」として知られている。
沿岸部の広尾町は管内他地域より気温は高めだが、1月下旬から最高気温がプラスにならない真冬日が続き、最低気温も氷点下10度以下に。岩壁の所々に、真っ白で大きな氷の塊が姿を見せている。
全面氷結はしておらず早朝も滝は流れ、氷柱との対比を楽しむことができる。日中は観光客らが訪れ、カメラやスマホで自然の造形美を撮影している。(能勢雄太郎)