久楽屋の小田切さんと尾崎さん 日本酒試験「酒ディプロマ」に合格
酒店の久楽屋(帯広市、上田雅寛社長)の小田切立樹さん(39)と尾崎友康さん(29)が、日本ソムリエ協会による日本酒の認定試験「SAKE DIPLOMA(酒ディプロマ)」に合格した。2人は「知識を生かし、若い世代の人にも日本酒の魅力を伝えていきたい」と思いを新たにしている。
酒ディプロマは、日本酒・焼酎に関する知識を深め、技量を向上させることで、日本の食文化の普及と向上につなげる目的。公式教本から出題される1次試験、テイスティング・論述による2次試験を行う。合格率は40%前後。
酒の基礎知識を身に付け、接客で適切な説明をできるようにしようと社内で試験を勧められ、小田切さんと尾崎さんが受験した。
小田切さんは浦幌町出身。入社13年目でストアマネジャーを務める。仕事で携わるうちに和食以外でもおいしく味わえる日本酒の良さに気付いたという。2021年10月に合格し、「テイスティングの試験は会場の空気にのまれそうになったが、合格できて安心した」と話した。
尾崎さんは音更町出身、入社5年目。20年10月に合格した。初めて仕事に関わる資格の取得に自信を得たといい、「コロナ禍で生活様式が変わり、お酒も新しい価値観が生まれた。面白い食事との組み合わせもあるので、接客に生かしたい」と話している。(大海雪乃)