帯広59センチ 1月最多 交通混乱、運休相次ぐ
急速に発達する低気圧の影響で、十勝管内は11日午後から12日早朝にかけて、強い雪が降り続け、24時間降雪量は帯広で統計開始以降、1月の過去最多となるなど、管内全域で記録的な降雪量となった。国道や高速道路は通行止めとなり、公共交通機関は運休が相次いだ。十勝全域に発令された大雪警報は、12日午前9時までに大雪注意報に切り替わったが、気温は平年より高めで推移するため、帯広測候所は、雪崩などへの注意も呼び掛けている。
帯広測候所によると、日本海北部の低気圧と、北海道付近で急速に発達する二つの低気圧の影響で、日本付近は強い冬型の気圧配置に。風も非常に強く、海上は大しけになっている。
十勝地方では、11日は湿気の少ない軽い雪が降り続いた。上空に冷たい空気が残る厳冬期の状況に、北海道付近で急速に発達した低気圧周辺の暖かい空気が流れ込み、12日未明からは湿った雪が激しく降り続いた。
12日午前9時までの24時間降雪量は中札内村上札内で75センチ、芽室64センチ、大樹63センチ、帯広59センチ、帯広泉57センチなど。帯広と帯広泉は統計開始(帯広1999年、帯広泉2006年)以降、1月では過去最多となった。
帯広の日降雪量は、11日が29センチで、12日(午前9時現在)が30センチ。最大瞬間風速は帯広と豊頃町大津で20・9メートル、広尾20・5メートル、浦幌20・1メートル、上士幌18・5メートル、本別16・0メートル、更別15・7メートルだった。
帯広測候所によると、12日午前9時現在の気温は上札内1・8度、更別1・5度、帯広1・2度。管内の一部地域では、すでにプラスの気温を観測。12日の予想最高気温は帯広で2度などと、1月としては気温が高く推移するため、十勝管内全域には雪崩注意報も発令されている。