サンタランドに「サンタさん」登場 広尾で菓子配る
【広尾】クリスマス本番の23、24の両日、ノルウェー・オスロ市から国内で唯一サンタランドに認定されている広尾町内にサンタクロースが現れ、観光客らを喜ばせた。
数年前から続ける町民有志の取り組み。昨年は新型コロナウイルスの影響で見送った。2日間、観光案内施設「サンタの家」などで来場者に菓子を配った。
今年のサンタの家は絶好調。コロナが落ち着いていることもあり、クリスマスが近づくにつれて、週末は管外ナンバーの車両で駐車場が満杯になっている。通行整理で町職員が緊急出動することもあった。
23日も北広島市の会社員畑中洸二さん(33)、妻の梢さん(30)、長女の柚月さん(7)、長男の槙之助ちゃん(3)の家族が訪れ、サンタの歓迎を受けた。柚月さんは「サンタがいてびっくり。とてもうれしい」と笑顔だった。
「夢を壊したくない」とサンタの正体は“秘密”。23日の担当サンタ(66)は経営する飲食店をわざわざ休業にして駆け付けた。「サンタに会いに広尾までやって来る人は多い。コロナの影響は続いており、少しでも明るいニュースになれば」と話していた。(能勢雄太郎)