福祉のひろばが25周年 市民と障害者の接点に
同ひろばは、帯広駅が現駅舎に改築した1996年11月に営業を開始。帯広市が駅の一角(48・3平方メートル)をJR北海道から借り受け、市内11施設で構成する「福祉のひろば運営委員会」(津田俊彦委員長)に運営を委託している。
管内20施設から寄せられた作品は木工品や陶芸品、布製品、手作りせっけんなどさまざま。季節ごとの商品もあり、12月はクリスマスにちなんだリースやオーナメント、正月飾りなどを飾っている。手作りクッキーや豆類、そばなども人気が高い。
昨年から今年にかけてはコロナ禍で駅を訪れる人が減り、「売り上げが減少した」(同委員会)。ただ、各施設にとってはイベント中止などで販売機会が次々と失われた中、貴重な常設の展示・販売の場に。昨年はガーゼ生地による手作りマスクが飛ぶように売れた。
販売スタッフは4人で、主任の本堂由美さん(68)は「安くて質の良いものがそろっている。リピーターも多い。私自身、もともとここのファンでスタッフになった」と笑顔を見せる。
開業当初から今年度途中まで長年にわたって委員長を務めた門屋充郎さん(75)は「共生社会を目指す中で、障害を持つ人が社会参加し、市民との接点を持っている場。今後も続けて、さらに多くの人に利用してほしい」と話している。
営業時間は午前10時~午後6時。定休日は毎月第2・第4日曜と年末年始(12月29日~1月3日)。
問い合わせは同ひろば(0155・26・3051)へ。
(松村智裕)