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十勝2店舗改装を計画 売上高過去最高のダイイチ 若園社長に聞く

決算資料を見ながら、今後の店舗戦略などについて話す若園社長

 2021年9月期決算で売上高(440億1500万円)過去最高を記録したスーパー・ダイイチ(帯広市)の若園清社長が10日、十勝毎日新聞社の取材に応じた。販売強化策などとして22年9月期中に帯広ブロック(十勝)の2店を含め3店で既存店のリニューアル工事を実施していく方針を示した。業績好調の要因や今後の戦略などについて聞いた。(聞き手・佐藤いづみ)

コロナ下 適時特売が奏功
 -過去最高の売り上げとなった要因は。

 新型コロナの巣ごもり需要に対するリバウンドがあると考え、前期比減収減益の厳しい予測を立てていた。ただ、コロナが収束せず、生活様式に大きな変化がなかった状況を踏まえ、必要な品を適時に提供する販促(特売など)攻勢を効果的に行うことができた。

 また、期中に改装した「みなみ野店」など5店の売り上げが好調に推移。商圏に合わせた商品戦略が奏功した。前年比2桁増の伸びも示した。もちろんコロナ対策も万全にし、安心して来店・働ける環境をつくったことも大きい。

 -22年9月期の戦略は。
 6日に札幌6店目となる「平岸店」をオープンさせた。奇をてらわず、良品を適正な量目でしっかり提供する「十勝生まれのスーパー」の原点に回帰した店舗づくり。札幌圏は競合が厳しいが、まだダイイチとして伸ばすことが可能な地域と位置付ける。今後も出店を模索したい。帯広ブロックでは期中、店名はまだ言えないが、既存2店舗のリニューアルを予定。札幌も1店改装したい。

 商圏はどこも飽和。現在は出店条件として標準店舗面積(2150平方メートル前後)にこだわって土地も探してきた。今後は中型店の開発に再び挑戦したい。

 -資本提携するイトーヨーカ堂は旭川などに次いで函館店を閉店する方針だ。
 連携した共同販促は札幌でも始めた。今後も柔軟に対応したい。道内のヨーカドーの運営を任されるなどのうわさについて、現時点でそのような話は進んでいない。

 -最近力を入れている取り組みは。
 地域支援にもつながる移動スーパー事業「とくし丸」は開始から4年で、営業車両を13台まで拡大した。また、今期から食品ロス対策を含めた営業戦略プロジェクトも立ち上げ、帯広ブロック長をリーダーに発令、社長をトップに食品表示やハラスメントなどのコンプライアンス委員会も立ち上げた。

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