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人の気配「止まないミュージック」

富山「LOVEBUZZ」のDJのみなさん

 20代前半、東京から全国へライブツアーに出かけるようになった。ツアーをするためにはいくつか方法があるが、当時の僕ら(バンド・リディムサウンター時代)が一番多かったのは、地元のパーティーに呼んでもらうというものだった。

 「僕らの街で君たちの音楽を鳴らしてほしい」というオファーがうれしかった。そして、そうやってつながった関係はすぐには終わらない。今回は15年以上仲良くしてもらっているパーティーのひとつ、富山の「ラブバズ」の話。

 5人のDJがパーティーを催し、そこに集まる音楽好きとひとつの夜を作っている「ラブバズ」。コロナ禍では通常通りとはいかないものの、諦めずに富山の音楽シーンを支えている。そんな彼女らと久々に連絡をとり、今年9月に富山でライブをすることにした。昨年中止になった富山公演もあり、リベンジの思いも強い。

 しかし、計画してから約半年、開催の2週間ほど前に再び中止となった。医療現場の状況や街の空気感について話し合い決めたことだ。状況は街ごとによって異なるということ。自分が主催する公演は、コロナ禍がまだ続いていることを想定した上で規模感や内容を決めている。いわば、現在も想定内の状況ではあるが、それでも富山は中止にすることを決めた。これはコロナに限った話ではないが、信頼する人の「その街のこと」を僕は信じる。

 遠くの街でライブをすることは決して簡単なことではない。しかし、悔しくて握った手の中には、富山にはまた必ず行けるという実感が確かにある。それは、そこに仲間がいるからであり、僕がコロナ禍でも焦らず活動できている理由にもつながる。

 そんな想いを、『I’m With You』という新曲に込めた。




<Keishi Tanaka(タナカ・ケイシ)>
 ミュージシャン。1982年大樹町生まれ。大樹小、大樹中、帯広柏葉高卒。V6への楽曲提供が話題。8月25日に新曲『I’m With You』をリリース!

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