カミシホロホテルがオープン 上士幌
【上士幌】町市街地で建設が進められていたカミシホロホテル(町上士幌東3線237)が完成し、4日に開業した。2日にはオープニングセレモニーと内覧会が開かれた。木を生かした外観で、チェックインや部屋の解錠は顔認証で行うなどICT(情報通信技術)を活用している。
ホテルを運営するのは、ルイス・ミッシェル(町上士幌東3線244、丸山勇雄社長)。1月に着工した建物は木造2階建ての全15室。広さはすべてシングルタイプだが、ダブルベッドやシャワー・浴槽、トイレ、テレビなどを備える。1室の定員は2人。
「便利なホテル」をコンセプトに、チェックインはフロントの端末で顔を登録し、部屋やホテル玄関の解錠も端末に顔をかざして顔認証で行う。部屋にはデリバリー(宅配)ボックスが備えられ、スタッフと顔を合わすことなく届け物を受け取れる。
宿泊料は大人(中学生以上)1人8800円から。1室を大人2人で利用する場合は1室1万4300円から。小学生は大人料金の7割で、乳幼児は無料。宿泊料金は繁忙期や週末などは変動する。朝食は無料で、町ふれあいプラザの公共浴場の利用券も付いている。希望者にはJR帯広駅の無料送迎も行う。
ワーケーションパック(2泊3日、大人1人2万1600円から)も用意されており、同駅送迎、町のシェアオフィス利用などが付いている。
セレモニーには、丸山社長や竹中貢町長ら関係者約20人が出席した。丸山社長は「多様化するニーズに応える便利なホテルを目指している。これからもサービスをアップデートしていく」とあいさつ。竹中町長は「いろいろな人に利用してもらい、コロナ後の地方活性化の象徴になってほしい」と祝辞を述べた。(平田幸嗣)