「邪神ちゃんドロップキックX」 帯広編制作決定 6月市議会に関連予算を提案
帯広市がふるさと納税を活用して制作を目指すアニメ「邪神ちゃんドロップキックX」は、3月までに目標金額の約3300万円が調達でき、制作が決まった。市は6月の市議会定例会に提案する補正予算に関連経費3460万円を計上した。
「邪神ちゃん-」は悪魔の「邪神ちゃん」が人間界に召喚され、女子大生の「花園ゆりね」と同居するコメディー作品。2018年7~9月に第1期、20年4~6月に第2期をテレビ放送した。
帯広編は22年放送予定の第3期。帯広市の他、釧路市、富良野市、長崎県南島原市がアニメ制作に挑み、釧路は制作が決まっている。
帯広市が昨年11月末から制作費を募った「商工観光基金」には3月末までに2億円以上が集まり、目標金額を達成した。昨年度からふるさと納税の返礼品や取り扱い事業者を増やした効果が出た。アニメの制作が決まり、今後は釧路と連携したプロモーション活動を行っていく。
昨年11月には声優の原奈津子さん(橘芽依役)と早川千明さん(ミノス役)が来帯し、帯広競馬場でPR番組の収録を行った。
市は「国内外のアニメファンに帯広の魅力が伝わり、交流人口の増加につながると期待している」(観光交流課)としている。定例会議決後に、ロケハンを行うなど具体的な制作作業に着手する。(川野遼介)