JA十勝清水とばんえいが「焙煎あずき茶」でコラボ 紙製パッケージに農耕馬デザイン
JA十勝清水町(氷見隆雄組合長)は、町産ブランド小豆を100%使った、初のカートカン(紙製円柱容器)の飲料「焙煎(ばいせん)あずき茶」を1日に発売した。ばんえい十勝とコラボしたデザインで、同JAは「北海道のソウルドリンクを目指す」と販売拡大に意欲を燃やしている。
同JAはこれまで焙煎あずき茶をティーバッグとして製造・販売している。十勝川温泉第一ホテル(音更町)のウエルカムドリンクのほか、フランス、台湾にも輸出されている。飲んだ人からの「手軽に飲みたい」という声を受け、今回の商品化を進めた。
同飲料は、独自の深入り焙煎技術でほのかな甘みとスッキリとした味わいとなっており、ノンカフェイン・ノンカロリーで幅広い年齢層や妊婦でも安心して飲めるという。
使用する小豆は同JAの有機肥料「しみず有機」を用いて栽培した「とれたんと」ブランドの小豆。同ブランドの持続的な農業を目指す取り組みに加え、リサイクル可能なカートカンを容器に採用することで「SDGs(持続可能な開発目標)」を意識した商品にもなっている。
ばんえい十勝とのコラボでは、十勝の畑作で活躍した農耕馬から着想を得て、パッケージは農耕馬の作業風景をイメージ。太陽の代わりに小豆を配した遊び心あるデザインに。またマスコットキャラ「リッキー」も描かれている。
1~3の3日間、帯広競馬場での入場者プレゼントとして配布され、とかちむらでも販売。今後、全国のデパートや物産展などを通じた販売拡大を視野に入れている。
同JAの氷見組合長は「自然に優しい農業を目指している中で発表できてうれしい。全国的に広まっていけば」と話し、ばんえい競馬の開催執務委員長で市農政部の佐藤徹也参事は「コロナ禍の中、ウェブ活用などさまざまな形でPRしているが、あずき茶も主力のPR商品になってくれたら」と願いを込めた。(大木祐介)