ワクチン十勝初到着 医療従事者向け 帯広厚生病院
新型コロナウイルスワクチンの医療従事者らへの優先接種で、帯広厚生病院(菊池英明院長)に5日午前、管内向け第1弾となるワクチンが到着した。米ファイザー製のワクチン4箱(3900回分)で、管内の病院にも配分され、厚生病院では来週中に接種を始める。
道内の感染症指定医療機関81施設には同日、医療従事者用のワクチン25箱(2万4375回分)が到着。十勝管内は同病院だけで、「医薬品特殊輸送」と書かれ、零下70度以下に管理されたコンテナ4箱が届いた。トラックから降ろして院内に慎重に運び込まれ、薬剤部に置いた超低温冷凍庫(ディープフリーザー)に保管した。
同病院では、医師や看護師ら職員のほか、清掃スタッフなど外部の委託業者も含めた約1850人を接種対象にする。希望をまとめており、来週中ごろには接種を始める計画。ワクチンはコロナ患者を受け入れる他の病院にも配分され、順次接種が始まる。
到着を見守った菊池院長は「これまでは感染拡大を防ぐのに隔離しかなかったが、やっと“武器”が手に入った」と話した。(安田義教)