芽室のジャガイモアートを紹介 現代美術家の浅野さんが個展
帯広市出身の現代美術家浅野修さん(83)=神奈川県鎌倉市在住=の個展が、都内の「銀座K’s Gallery」で開かれている。「虚と実」をテーマに芽室町で展開する巨大ジャガイモアート作品など約80点を展示している。
浅野さんは十勝千年の森(清水町)で馬小屋の廃屋を水面に投影させる作品を制作。芽室町の「巨大じゃがいもアート館」では、ジャガイモのオブジェや世界の子どもたちのアート作品を展示している。
会場には十勝のカラマツを三角形に組み上げた巨大ジャガイモアートの一部を展示。カラマツの年輪を生かしたオブジェも配置、光を当てることで影が浮かび上がり、「虚と実」の世界を表現した。ジャガイモアートの設計図となったスケッチもある。浅野さんは「世界の子どもたちの作品が集まるのは芽室だけ。本物のアートに出合える場として十勝を訪れてほしい」と話している。
十勝の牧場で使われていた馬柵棒(ませんぼう)に墨を塗り、紙に転写した作品も存在感を示している。30日まで。(池谷智仁)