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受験シーズン到来 ばんえい競馬の「蹄鉄」やハーブ牛で合格を祈願

たくさんの障害を乗り越えてきたばん馬の蹄鉄。馬柄のマスクも扱っている(NPOとかち馬文化を支える会)

 大学入学共通テストや私立高校の推薦入試を間近に控え、受験シーズン真っただ中。受験生を応援しようと、十勝管内でも飲食店や雑貨店などを中心に縁起物や験担ぎの食べ物を扱っている。(松田亜弓)

蹄鉄で「滑らない」
馬文化を支える会

 十勝ならではの縁起物といえば、ばんえい競馬の蹄鉄(ていてつ)だ。障害を上り切り、すり減った努力の跡が感じられ、製作に携わった職人らの思いが受験生を後押しする。

 NPO法人「とかち馬文化を支える会」は競馬場内の売店「リッキーハウス」で、冬用の「滑らない」蹄鉄を合格祈願グッズとして販売している。蹄鉄は今シーズン使った物で、3度にわたる手磨きなどの工程を経て完成。摩耗が激しくなく、滑り止めが残っている物を選んでいる。

 今年はコロナ禍で製造量が少なく、残りは約30個。きり箱入り(4400円)と台紙付き(2650円)の2種類で、コロナの影響でインターネットサイトからの購入客が多いという。直径約18センチと大きく、家に飾る場合が多いが、過去には受験会場に持って行った人も。

 例年、同会には朗報が届き、旋丸巴専務理事は「兄弟、後輩…と蹄鉄を引き継ぎ、4連続で京都大学に合格したといううれしい話もあった。障害を上り切った馬たちが使った物なので、プレゼントに購入される方も多い」と話す。

十勝ハーブ牛の格安販売などで受験生を応援するノベルズ

藤井2冠の「勝負メシ」
ノベルズ食品 「十勝ハーブ牛」で応援

 “勝負メシ”で受験生を応援しようと、畜産業の「ノベルズ食品」(上士幌町)は、自社ブランド牛「十勝ハーブ牛」を使った応援企画を展開している。

 今年初めての企画。ハーブを配合した餌を食べ、32カ月以上肥育したことでストレスなく健康に育った十勝ハーブ牛の「リブロース1ポンドステーキ」(約450グラム)を同社ECサイト(ネット通販)で特別価格で販売する。通常価格9180円が29%引きの6480円、会員価格は5184円になる。

 また、昨年の将棋の王位戦の会場となった札幌市内のホテル「エミシア札幌」(厚別区)では勝負メシ付きの宿泊プランも。第2局で藤井聡太2冠が注文したビーフステーキカレーのステーキに十勝ハーブ牛が使われ、逆転勝利したというエピソードにちなみ、ディナーで「ビーフステーキカレーセット」、テークアウト用ランチで「勝つサンド」を提供している。1泊2食付き1万500円から。

 SNSでもキャンペーンを展開。十勝ハーブ牛のインスタグラムやツイッターをフォローなどすると、抽選で賞品が当たる。いずれも3月末まで。

 ノベルズ食品は「ステーキには社員からの応援メッセージも付いてます。健康に過ごしていただけるよう願掛けし、景気付けやご褒美などに食べてほしい」と応援している。

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