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自家発電設備の増強が完了 よつ葉十勝工場

新しい自家発電設備(よつ葉乳業提供)

 よつ葉乳業(札幌市)は22日、十勝主菅工場(音更町)の自家発電設備の増強工事が完了したと発表した。発電能力は2基合わせて5300キロワット。既存の自家発電設備と合わせて1万2000キロワットの発電が可能となり、非常時の受け入れ体制を強化した。

 24日から稼働する予定。十勝主菅工場では2年前の大規模停電の際、既存の自家発電機で操業を続けた。ただ自然災害などで電力供給が停止した場合、既存の設備ではフル稼働できる発電量を確保できない可能性があり、新たな発電設備の確保が必要だった。

 新しい設備は燃料に液化天然ガス(LNG)を使用。既存設備は重油燃料で、燃料確保のリスク分散を図る。水害対応で、施設は地上1メートルまで床をかさ上げした。発電所は鉄骨造2階建て、面積は約800平方メートル。

自家発電施設の外観(よつ葉乳業提供)

 同社の松久浩二常務取締役は「自然災害などによって酪農家にたまった生乳をより迅速に工場内に受け入れ、加工することが可能になる」とコメントを出した。

 来年3月には同社東京工場(千葉県)でも自家発電設備の導入を予定。よつ葉グループの全6工場すべてで自家発電設備の導入が完了する。(中島佑斗)

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