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ゆで落花生、今年も販売 十勝グランナッツLLC

色彩選別機を背に、レトルトゆで落花生をPRする(左から)田中代表、エア・ウォーター十勝食品の東勝巳社長、佐藤幸一生産部長

 十勝で落花生のバリューチェーン(価値の連鎖)化を目指す「十勝グランナッツLLC」(帯広、田中一郎代表)は12月1日から、地場産原料を使った「レトルトゆで落花生」をコープさっぽろなどで数量限定で販売する。2年目の今年は効率化を目指し、製造工程の機械化を試行した。

 同LLCは昨年夏に設立された産学官金連携の農業系合同会社。増田正二帯広信用金庫相談役や秋本正博帯広畜産大准教授、エア・ウォーター十勝食品(更別)、NTTデータ経営研究所(東京)などが出資した。レトルトゆで落花生は初の自社加工品として昨年秋に限定販売し、同年内には完売した。

 今年は農林水産業みらい基金(東京)の助成を受け、人力で行っていたラインを中心に機械化。洗浄機や乾燥機、色彩選別機などを購入し、エア・ウォーターの工場内に設置した。

 9月下旬から10月上旬にかけ、芽室町の生産者が収穫した落花生を加工。レトルト殺菌工程はエゾの杜(池田)が担った。パック詰めまでの生産能力は約2・5倍に高まり、佐藤幸一生産部長は「昨年は選別に10人必要だったのが2人で済み、作業時間も1日がかりだったのが数時間で完了した」と説明する。

 1袋200グラム入りで680円(税抜き)。約3600袋限定。田中代表は「コロナ禍でイベントができないなど予定通りに進まなかった面もある。来年度以降は製造を担ってもらう業者を見つけ、本格生産に臨みたい」と話している。問い合わせは田中代表(080・3127・6812)へ。(佐藤いづみ)

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  • 機械を導入し、工場外に臨時ラインを作り、加工作業にあたる従業員ら(エア・ウォーター十勝食品提供)

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