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女子少年院を舞台にした映画を撮影した中村さん 帯広少年院で講演

自らの経験を話し、院生たちにエールを送る中村さん

 自ら女子少年院に入ったことがあり、女子少年院を題材にした映画「記憶」を監督・監修した中村すえこさん(44)=神奈川県=の講演会が20日、帯広少年院で行われた。中村さんは自らの生い立ちを語り、少年たちに更生に向けエールを送った。

 中村さんは少年院出院者の自助グループ「セカンドチャンス!」(東京都)を仲間とともに立ち上げ、全国の少年院などで講演活動を行っている。昨年、ドキュメンタリー映画「記憶」を製作し、21日に札幌で上映会が開かれた。

 講演会は「人は変われる」をテーマに行われた。中村さんは埼玉県生まれで、15歳でレディースの総長になったが、抗争による傷害事件で女子少年院に入った。

 学校や家庭に居場所がなく、「レディースが居場所だった」と振り返った中村さん。少年院を仮退院後にレディースを破門になり、半年後には覚せい剤事件で逮捕され、妊娠も分かったが、母親から「おなかの子どもの命を守れるのはおまえだけ」と叱られ、「母はずっと信じてくれた。裏切りたくない」と心を改めた。

 高卒認定を得た後に40歳で進学した大学を今春卒業し、高校教員の資格を取得した。

 中村さんは院生たちへ「罪は消せないけれど、それを含めて今の君たち。社会で生きていくのは難しいけど、腐らず夢を持って生きてほしい」と呼び掛けた。(松田亜弓)

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