ボージョレ・ヌーボー解禁 家飲み需要に期待
フランス産の新酒ワイン「ボージョレ・ヌーボー」の販売が、19日午前0時に解禁され、十勝管内でも早速、店頭に並んだ。新型コロナウイルスの感染拡大で外食の需要が低下しているさなかの解禁だが、販売店の事前予約は好調で、自宅で楽しむ「家飲み」需要に期待を寄せている。
ボージョレ・ヌーボーは、仏ボージョレ地区で今年収穫したブドウを使って醸造した新酒。毎年11月の第3木曜日に販売が解禁となる。日本の輸入量はピーク時の2004年に比べて半減しているが、従来よりも高価格帯の商品を仕入れるなど工夫している。
百貨店の藤丸(帯広市西2南8)では、解禁日前の予約本数が例年の2倍と好調。ワイン売り場の担当者は「飲食店で飲む機会が少ない中、自宅でいつもより高い価格のワインを楽しもうというお客さまが多い」とみる。多くの商品が品薄となり、解禁日に合わせて急きょ仕入れたという。
ワインプラザカワイ(同西18南3)では、1900~5500円の12種類約150本を入荷。「プレミアム」と呼ぶ4000円以上の高価格帯のワインを推す川合宏良社長は、「渋みの少なさに加え、コクがある。従来のヌーボーのイメージとは違う味が楽しめるはず」と話している。(深津慶太)