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「赤レンガ」カフェ あすオープン さかい珈琲 有形文化財の宮本商産旧本社社屋

赤レンガの建物を改装したカフェ内で、自慢のふわふわパンケーキなどをPRするスタッフ。右が平社長

 国の登録有形文化財である宮本商産(帯広市西2南5、平征浩社長)の旧本社社屋(通称・赤レンガ)を再活用したカフェ「さかい珈琲帯広店」が12日、オープンする。モーニングメニューやパンケーキ、軽食など幅広く取りそろえた。平社長は「コロナ対策もした。十勝の歴史を感じ、ゆったり利用してほしい」と話している。

 さかい珈琲は「分厚いのにふわトロ」なパンケーキが人気のカフェで、関東や東海地区を中心に店舗展開。コーヒーなどの飲み物料金でトーストなどがつく「サービスモーニング」もある。宮本商産は運営するJ・ART(岐阜)とフランチャイズ契約した。道内初出店。

 赤レンガは故宮本富次郎氏が雑穀仲買などで得た財で1919年に完成させた。南隣に本社移転後は使用していなかったが、ヨーロッパ様式の重厚な2階建て建造物で、2017年に登録有形文化財の指定を受けて以後、活用を検討。2月にカフェでの活用を公表し、9月から工事に入っていた。

カフェに生まれ変わった赤レンガの外観

 手作りパンケーキは「ハニーバター」(750円)や「ストロベリーとベリー」(1520円)など。ほかのメニューとして「鉄板ナポリタン」(1020円)、「ブレンド珈琲」(450円)など。

 店内には大正期の同社の写真なども多数展示。将来的にはイベント会場としても活用する。席数はテーブルや1人席など最大62人収容可能。

 ただ、当面はコロナ対策として半分程度の入店とし、新タイプの空気清浄機や換気システムなども完備した。14日まではコーヒーチケット購入者にオリジナルマグカップをプレゼントする。午前9時~午後9時。無休。電話0155・67・6061。(佐藤いづみ)

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