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広尾に本マグロ3本 なごやか亭が購入

市場で本マグロを笑顔で確認する加藤支社長(手前右)ら

 広尾町の前浜漁場で1匹200キロ級の本マグロが3匹同時に揚がり、広尾漁協で9日に競り落とされた。帯広地方卸売市場(帯広市)に保管されている。関係者は「前浜で200キロ級のマグロが揚がること自体まれ。複数本が一気にというのは聞いたことがない」と驚いている。

 市場によると、本マグロは秋サケ定置網漁で確保され、重量は205キロ、225キロ、245キロ。マグロを担当する田村尚宏鮮魚課主査は「前浜では数十キロ級のマグロが年に幾つか取れるが、1本100キロ以上になると年にあるかないか。200キロ以上は珍しい。温暖化の影響では」と話す。

 購入したのは、十勝でも「鮨処・なごやか亭」3店を運営する三ツ星レストランシステム(釧路市)。早ければ週明けから、生本マグロ赤身260円(通常340円)など、十勝を含む7店舗で格安提供する。

 同社の加藤章弘帯広支社長は「コロナ禍で暗い話が多い中、少しでも笑顔になってほしい。見るからに脂乗りが良く、限定なのでぜひご賞味を」と話している。(佐藤いづみ)

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