柳月新社長に田村英祐氏 昇氏は会長に
菓子製造・販売の柳月(本部音更町)は14日、本部で記者会見を開き、1日付で田村英祐副社長(39)が社長に昇格したと発表した。田村昇社長(72)は会長に就いた。代表権は両者が持つ。グループ会社の柳月ホールディングスも同じく交代した。
田村英祐氏は1980年、帯広市生まれ。創業者の故田村英也氏の孫、昇氏の次男。帯広柏小、帯広第六中、帯広柏葉高、東京製菓学校、法政大卒。民間企業勤務を経て2006年に柳月に入社。大通本店、企画開発室、人事部を経て16年から取締役副社長。
「73年の歴史ある会社を引き継ぐに当たり、重い責任を痛感している。楽しいお菓子を作り続け、100年企業を目指したい」と抱負を語った。
昇氏は71年に柳月に入社。専務を経て、1995年から25年間社長を務めた。道内の店舗数を44まで拡大、シンガポールにも進出し、道内有数の菓子メーカーに発展させた。自身が入社して50年が経過し、元号が令和となったこともあり、世代交代を図った。
「お客さま、取引先、OB・OG、社員に支えていただき、ありがたく思う。十勝の産物でお菓子を作っている企業として、北の大地の十勝にも感謝したい」と述べた。(津田恭平)