羊毛アートと立体音響で演出 幕別・十勝ヒルズ「紡がれる森」
【幕別】羊毛アートと立体音響によるインスタレーション「紡がれる森」が、27日まで十勝ヒルズ内の多目的ホール「がくや」で開かれている。マリンバ奏者の左藤優さん(音更町在住)らが「アートで地域を強くする」をコンセプトに設立した「ACT PROMOTION」(小林弘明代表)が主催する初めての事業。
約100平方メートルの多目的ホールの有効活用も兼ね、ファイバーワークアーティスト村上知亜砂さん(池田町在住)が約30頭分の羊毛を使い、これまで制作した羊毛作品も盛り込みながら“森”を手掛けた。
完成した非日常的な空間に左藤さんの兄の慶さん(オブンガク堂cafe)が東京都内のさまざまな森で録音した虫やカエルの鳴き声、小川や滝、たき火の音源を9台のスピーカーで再生し、森の異なる時間や場所を表現している。
20~22日には左藤さんによるマリンバライブパフォーマンスもあり、幻想的な音色でクラシック曲を披露した。ライブは27日の午前11時、午後1時、同3時からも行われる。
旅行で訪れた函館市の東海林英那さん(26)は「マリンバの音色とBGMがマッチしていてとてもリラックスできる雰囲気」と話した。
村上さんと左藤さんは「ぜひ来場して圧倒的な世界感と視覚的な衝撃を体感してほしい」と来場を呼び掛ける。予約不要。入場は午前10時~午後4時。料金は入園料の他に1000円。高校生以下無料。(杉原輝美通信員)