芽室の武藤清治さん、スエ子さん夫妻は道内最高齢ボウラー きょう「敬老の日」
長生きの秘訣(ひけつ)は運動と笑うこと-。芽室町の武藤清治(きよじ)さん(92)、スエ子さん(87)夫妻は「全国長寿ボウラー番付」の道内最高齢夫婦ボウラーで、全国でも4番目に入る。清治さんは現在も週に1度はボウリング場へ足を運び、5ゲームほどボウリングを楽しんでいる。21日は「敬老の日」-。
武藤さん夫妻は農業経営を息子に譲った22年前、友人に誘われてボウリングを始めた。夏はパークゴルフを楽しみ、冬はボウリング。夏場も週1、2回はディノスボウル帯広(市白樺16西2)に通い、汗を流す。「冬の間は何もすることがないから。もともとスポーツが好きだったからのめり込んで」と笑う。
夫婦共に大病も経験したが、ピンと伸びた背筋やしっかりとした足取りはとても90歳前後には見えない。ベストスコアは250点台という清治さんは現在も平均スコア140~150を維持。取材中も13ポンドのボールを用い、スペアやストライクを連発していた。
健康長寿の秘訣は「運動と3食欠かさず食べること」と清治さん。長くボウリングを続けているのは、「スコアはあまり気にしていないし、良ければ褒めてくれる。何より夫婦二人で楽しめているから」と言う。
67年前に結婚し、2人の子どもと5人の孫、10人のひ孫に恵まれた。「敬老の日」には娘らからプレゼントが贈られる。孫やひ孫の活躍や成長を何よりうれしく感じている。
日常生活について、清治さんは「健康が一番。衣食住もあり、細々と生活していきたい」、スエ子さんは「元気でいることが一番」と声をそろえる。息がそろった2人の夫婦仲は結婚当初から変わらず良く、けんかは一度もしたことがない。スエ子さんは「本当に優しい人。茶わん洗いは毎回やってくれるし、支えられている」と話し、互いを優しい目で見守りながら日々を過ごしている。(松田亜弓)
<長寿ボウラー番付>
月1回以上ボウリングを楽しむ高齢者(男性80歳、女性75歳、夫婦合計150歳以上)が対象。武藤さん夫妻は178歳(9月1日時点で集計)で道内1位となった。ボウリングの事業所などでつくる公益社団法人日本ボウリング場協会(東京)が毎年、調査、公表している。