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修学旅行シーズン幕開け バス移動時はマスク、ホテルは1部屋2人も

大空中では、食事は向かい合わないよう座り、食べる直前までマスクを着用した(同校提供)

 新型コロナウイルスの収束が見えない中、帯広市の小中学校で延期していた修学旅行シーズンが始まった。各校は毎日の検温や移動中のマスク着用など、感染症対策を徹底。一方、コロナ禍で落ち込んでいる十勝川温泉(音更町)は、札幌圏などから修学旅行先として注目を受け、宿泊施設から歓迎の声が上がっている。(高田晃太郎、小縣大輝)

 市内の中学校は4~5月に東京や東北、道内で予定していたが、感染拡大を受け秋に延期していた。多くの小学校でも10月末までに実施される。いずれも旅行先は道内中心で、函館や阿寒湖(釧路市)、旭川方面が多い。

 大空中学校(黒島俊一校長)の3年生51人は、市内トップを切り、今月20日から3泊4日の日程で留寿都・函館方面へ出発した。

 旅行会社の情報などを基に、管理対策マニュアルを作成し、「感染リスクを限りなく低減させた」と黒島校長。万が一、発熱など体調不良の生徒が出た場合は、最寄りの病院で診察を受け、保護者に迎えに来てもらうことの了承を得た上で実施した。

 旅行中は毎日朝と夜に検温して健康状態を把握。バスの移動中はマスクを着用し、クイズなどのレクリエーションは行わずDVDを上映した。ホテルでの食事は飛沫(ひまつ)感染を防ぐため、従来の対面形式をやめ、みんなで前を向いて食べるなどして会話を控えた。

 ホテルの部屋は定員以下の2~4人で利用。1人当たりの宿泊代は上がったが、国の観光支援策「Go To トラベル」キャンペーンなどの適用を受け、全体の金額は当初予定より下がる見込みという。

 引率した嘉藤麻里教諭は「熱中症対策に配慮しながらマスク着用を指導した。体調不良者も出ず、生徒たちは楽しかったと口々に言い、充実した旅行になった」と手応えを話す。

十勝川温泉受け入れ増
 一方、コロナ禍で稼働率が低下している十勝川温泉では、道教委が修学旅行先を道内にするよう求めたことから、札幌圏や釧路圏からの予約が増えている。

 今月下旬から10月まで毎週1~3校を受け入れるホテル大平原は「不安よりも、団体でお客さんが入ってくれてありがたい」と歓迎。7月にオープンした道の駅ガーデンスパ十勝川温泉でも、アイスクリーム作りなど体験学習への問い合わせや予約が相次いでいる。

 ただ温泉街のあるホテルでは、札幌や神奈川県の学校から予約があったが、感染拡大を受けてキャンセルになった事例もあり、各施設は感染状況を注視している。

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