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博愛会が管内初の複合施設オープン 外国人技能実習生の寄宿舎と地域交流スペースを融合

「子どもからお年寄りまで、幅広い世代の人が集う場所にしたい」と話す荒館長。ピアノを備えたホールでは、コンサートを行うこともできる

 社会医療法人博愛会(帯広市、細川吉博理事長)は、外国人技能実習生の寄宿舎と地域交流スペースを融合させた管内初の複合施設「あおがめヴィレッジ」を市東7南11に開設した。今秋ベトナムなどから訪れる実習生の宿舎として活用する一方、施設内の一部を地域の住民やサークルなどに開放する。ピアノなどを備えたホールでは演奏が行え、和室では高齢者サロンなどの活動もできる。隣接する帯広柏小の子どもたちが立ち寄ったり、実習生と交流したりする場としての活用も視野に入れている。

 施設の建物は高齢者施設として使われており、2019年に博愛会が買い取って改装した。当初は技能実習生の受け入れと同時に法人職員の研修施設として活用する方針だった。しかし、20~30代職員が現場発のアイデアで社会貢献活動に取り組む「SDGs構想プロジェクト」が地域交流スペースとしての活用を発案。「博愛会と地域住民がより良い互助・共助に取り組む場所」として開放することにした。

 1日にオープンし、館長には法人本部地域連携部で副部長を務める荒浩美さんが就任。本部の仕事を兼務しながら、実習生のサポートや地域交流スペースの運営・管理を担当する。

帯広市東7南11にオープンした「あおがめヴィレッジ」

 荒館長は「子どもからお年寄りまで幅広い世代が立ち寄り、交流できる場にする。私は長く介護の仕事をしてきたので、地域住民の介護の相談にも乗りたい」と意欲を語る。

 あおがめヴィレッジは地域住民の個人利用や高齢者サロンの活動、音楽サークルの演奏会など、さまざまな活動に門戸を開く。

 利用は原則無料だが、冬季(10月1日~3月31日)は暖房費として500円が必要。コンサートなど営利目的の場合は、収益の10%を使用料として収めてもらう。

 現在は新型コロナウイルスの感染リスクがあるため、施設を利用する際に健康チェックシートと使用申込書の提出が必要。当面は慎重に運営に取り組むことになるが、新型コロナが収束した際には柏小の児童らが自由に立ち寄れる場として開放することも検討する。

 荒館長は「地域住民に博愛会の存在を身近に感じてもらえるようにしていきたい」と話している。
 問い合わせは、荒館長(0120・331・891)へ。(奥野秀康)

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