「御影グレッズ」英会話に注力 清水
【清水】清水町アイスアリーナを拠点とする女子アイスホッケーの「高須クリニック御影グレッズ」(宮崎慶秀部長、太田博樹監督、選手11人)は7月から、練習と並行して英会話のレッスンを始めた。物おじせず世界で通用する選手の育成を目指している。
アリーナからほど近い御影市街で、英語学校「メイプル・イングリッシュ・ハウス」を営む寺内麻紀さん(48)の提案がきっかけ。アイスホッケーをプレーする3人の子どもの練習環境を求めて、2017年に兵庫県から御影に移住した寺内さんが、「地元のチームのために何かできることを」と講師を買って出た。
地元のジュニア選手が海外遠征などから帰ってくると、決まって「英語が全然分からなかった」と口にするという。寺内さんは「グレッズは海外に行くチャンスがある選手ばかりだと思うので、気後れしないために英語は必要」と話す。
レッスンは週1回程度のペースで、練習前の午後6時から1時間程度行っている。チームの中学・高校生選手7人が受けている。来年にはチームに加入予定の寺内さんの長女姫夏(きか)さん(御影小6年)も、移住前はインターナショナルスクールに通っていた英語力を生かしてレッスンをサポートしている。
「海外に行ったことをイメージして、英語を使うことを意識させている」(寺内さん)と言い、レッスン中はもちろん、練習の際や日常生活でも選手同士で英語でやりとりする機会を増やすよう促している。キャプテンの青木優香さん(清水高3年)は「将来必ず英語が必要になると思うので、楽しく学んで身に付けたい」と意欲的だ。
今シーズンは新型コロナウイルスの影響で、アイスホッケーもすでに一部大会が中止になり、グレッズの主戦場となる日本リーグの開催も予断を許さない状況。太田監督は「こういうときだからこそ、今できることをこつこつやっていきたい」と話している。(丹羽恭太)