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アイヌ文様走る 十勝バスが車体広告

車両に描かれたアイヌ文様のラッピングバス。右から3人目が十勝バスの野村社長、左から3人目がイースタイルの阿部社長

イースタイルがウポポイ応援
 十勝バス(帯広、野村文吾社長)は21日午後から、アイヌ文様をあしらったバスの運行を始めた。住宅のインターネット設備の導入・管理を手掛けるe-style(=イースタイル、帯広、阿部勝利社長)の車体広告で使われている。

 イースタイルは胆振管内白老町のアイヌ文化振興拠点「民族共生象徴空間(

)」の応援企業の一つ。5月に光回線サービス「カムイ光」の販売を始め、収益の一部を道内の何らかの活動に寄付する考えも明らかにしている。

 同社は今年初めごろから、十勝バスに車体広告の掲載を依頼。今回契約したのは、車体全体を覆う2台のバス広告。新型コロナウイルスの影響で完成が遅れたが、1台は21日午後から運行、もう1台は来週にも完成の見通し。デザインは、帯広アイヌ協会の笹村昭義会長が身に着ける青を基調とした民族衣装を基に制作している。

 阿部社長は「路線内を動き回る広告として以前からお願いしたいと思っていた。実際にアイヌの方が使っているデザインを基にした制作物は珍しいのではないか」、十勝バスは「こうした新型コロナの影響がある中、ウポポイのPRにもつながる広告を出してくださりありがたい」としている。

 広告契約は1年間。以降も更新できる。(本田龍之介)

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